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別所の家コミュニケーションプラン

昨年末、新築戸建住宅のコミュニケーションプランのご依頼を頂きました。私と同世代のご夫婦とお子さん2人の4人家族のお住まいです。1年前から地元のビルダーさんと二人三脚で土地探しを始めて、土地購入後、平面図の決定打合せ直前のタイミングでの今回のご相談でした。1/50の詳細平面図を作成してあり、戸棚や収納の位置もかなり細かく決まった段階でしたが、ご夫婦には何か腑に落ちない点があってのご相談なのかと察しました。子育て中、共働きの生活で土地から探すとなると、かなり忙しい日々の中、重大な決断をしてきた事でしょう。これから窓や設備の詳細を全て決定していく中で、平面図の確定を急ぐ気持ちもよくわかります。けれど不満が残ったまま進むのは、工事用図面が完成しても着工できず、設計料の二重払いなど、問題が残るケースも。このタイミングなら少し戻るのも間に合います。

今までの打合せを振出に戻すのではなく、配置やボリュームなど決定した事項を活かした上で、更にその土地や住まい方にフィットするプランのご提案をしました。

依頼の時に見せて頂いた、ビルダーさん作成の図面です。2階のキッチンカウンター前面にダイニングスペースがあり、その奥にリビングを配置しています。この配置の中で更に細かく学習スペースや収納棚を決める中で、洗面、浴室、トイレ、階段の配置を再検討する事なく行き詰まっていたと思われます。
子育て世代の特徴として、台所として一室を設けるのではなく、料理をしながら家族とコミュニケーションがとれるよう、対面キッチンにするのが主流です。キッチン面積を3〜4.5畳に抑えて、隣接してダイニング、リビングスペースを設けるスタイルです。この時、キッチンカウンターとダイニングテーブルの配置によって、プラン全体の骨格が決まると言っても過言ではないと思います。
こちらが提案したプランです。キッチンカウンターと横並びにダイニングテーブルを置くと、LDKの形はがらりと変わります。さらに階段の形状と水廻りの配置を見直すと、同じ面積の中でもここまでプランが変わります。家事と仕事をこなす忙しい日々、家族そろっての食事は休日のみで、殆どの食事は作って食べて片付けて、という流れをこなすだけで精一杯。横並びのダイニングテーブルは配膳が樂なため、あえてこの並びにこだわる方もいるほどです。

コミュニケーションプランの提出後、さらに奥様から、キッチンの配置を西側にしたらどうか、と提案がありました。こんなふうに発想が柔軟になってくれば大丈夫。あとはご自身でもプランを検討できるようになって、ベストプランに辿り着けるはずです。