N邸

条件付きの土地を購入したNさんの奥様から、プランについて悩んでいると相談がありました。ハウスメーカーが決まっていて、設計担当者とプランの打ち合わせをしても、なんだかしっくりこない。要望を伝えても、それに対して満足のいく回答になっていないため、Nさん自身でプランを描いてしまった。すると今度はそのプランのままで話が進んでしまった。より良いアドバイスを誰に求めて良いのかわからず、困り果てた様子でした。
私が設計士としてお手伝いできるのは言葉と図面の間にあるギャップを埋めて新たにプランを描いてあげること。地積測量図、土地の重要事項説明書、要望を受け取り、次回打ち合わせに間に合うようにプランを作成しました。

  私からプランを送ると、それまでのプランと違い過ぎて、どうしたら良いかまた悩んでしまったようです。そこで、翌日ひとまず私の家に来てもらいました。一般的に図面を見ながら実際の空間と見比べる事は殆ど無いので、それをするだけでもグンとイメージと図面が結びつきやすくなります。
そして、今回私のプランでポイントとした2点、
●窓にカーテンをせずに庭を眺められるような配置計画の話。 
●共働きで2階に部屋干しするであろう洗濯物干場を確保するため、廊下幅を広げ風の抜ける共有スペースにする話。 
これは体験してもらったおかげで上手く伝わったようです。 

2日後、ハウスメーカーとの打合せで設計者と上手くコミュニケーションがとれ、プラン変更が上手くできたと連絡がありました。
一階のプランは庭を楽しめるよう配置を見直してくれました。
二階についてはまだ迷走中な様子です。部屋干しのスペースと風の抜ける余白ある空間について、考えをハウスメーカーの方と上手く共有できるでしょうか?
約1カ月後、進捗状況を尋ねてみました。プランはほぼ確定したようです。
2階は大きく変化していました。引戸を使う、共有スペースを設けるなど、だいぶコミュニケーション図面を参考にしてくれたようです。

この3日後のメーカーとの打合せで無事にプランが確定し、次のステップに進めたようです。

この後は設備や建材の仕様選びで楽しい所です。
設備や仕様についてはハウスメーカーによって、できる、できないが決まっているのと、資材会社との提携によって金額に大きく影響するので、特に強いこだわりが無い限り、私としては見守る事にしています。
ハウスメーカーによって、庭や外構については別契約になったり、提携業者を勧められたりとパターンは色々です。
そのため、ここで改めて庭の作り方について考えをスタートする事が多いようです。Nさんは外構について興味が湧いてきたようなので、私の持っていた本を貸し出しました。

プラン決定は家づくりの大きな節目なので、ここでひと休みして家族みんなで気分を入れ替えてから後半の打合せに臨めるといいですね。